Sghr Archive には、様々な理由により製造ができなくなった製品が掲載されています。
その中でも、製品としての人気はありながら、天然素材が故の発色の変化や、品質維持の難しさなどから、惜しくも販売休止となったものがあります。
在庫も残り僅かとなり、より希少で、コレクション性の高い製品を、いくつかご紹介いたします。
ひとつは、不透明で発色の良い「赤」です。
ただでさえ色の開発は困難を極めるのですが、なかでも赤色を作るのは鉱物や酵素の調合が非常に難しく、綺麗な発色が出るのは非常に稀です。
その生産効率の難しさから、やむなく休止となってしまったカラーです。
そして、鮮やかな色の「オレンジ」も、現在は生産できなくなったカラーのひとつです。
ガラスの厚みによる濃淡の違いや、製造時の熱処理の具合で口元がより濃いオレンジになるのが特徴で、発表当初は様々なシリーズにこのオレンジが使われました。
大変人気のある色でありましたが、ある日突然、「失透(透明さを失う)」という現象が起こりました。様々な調合の調整をしましたが、元のようなオレンジ色が出ることはありませんでした。
天然素材が故の現象で、惜しまれながら休止となったカラーです。
Sghr の当時の開発力を象徴する製品が「ガルフ」です。
グラスの側面にある特徴的な凹みは、吹き型に特殊な細工を施し生み出されています。
まさに技術者がデザインしたからこそ生まれたこの製品は、長く多くの方に愛されてきました。
残念ながら、安定した品質での生産が難しく、やむなく休止となりました。在庫も僅かとなり、希少性の高いものとなっています。