1980年代Sghrの個性が溢れる

1980年代はいわゆるバブル経済といわれる、今までにない好景気を迎えます。Sghrは、自分たちで作った製品を直接お客様にお届けするため、有限会社グラスハウスを設立し、六本木のロアビル内にて小売・卸販売を開始します。より暮らしを身近に感じながら、ものづくりと向き合うこととなります。
FIFTY'Sのようなシンプルモダンから、SAVANNAのような個性豊かな製品が開発され、カラーでは主流だったアンバー以外に、コバルトブルーやエメラルドグリーンなど、はっきりとした色味が多く使われるようになります。

Pickup Series

フィフティーズ
シンプルモダンが流行した50年代をイメージして、80年代に発表したフィフティーズ。今日に至るまでロングセラーを続けている製品です。特徴としては、極めてシンプルな形状で、薄さと軽さがあること。どちらかと言えば厚めのしっかりしたグラスが多かった当時、薄くて軽いグラスはとても珍しかったようです。Sghr の考える、ガラスらしい薄さを目指したグラスです。
バンケット
80年代はさまざまな色や形を探求した製品を多く発表した一方で、シンプルモダンな製品ラインナップも同時に多くありました。このバンケットもその一つです。休止になった今でも、レストランのシェフなどに人気があります。ハンドメイド製造で本体と蓋をきちっと合わせることに挑戦した、初期の製品になります。
ブラックアンドホワイト
ニューヨークやパリの百貨店でも紹介され、海外進出のきっかけとなったのがブラックアンドホワイトのシリーズです。きっかけは、とあるインテリアショップの方から「黒いガラスってできない?」という相談からでした。それから、鉱物の配合などの研究を重ね、Sghr ならではの黒いガラスが誕生しました。シリーズの中で表面にフロスト加工(曇り)を施した質感の製品は、これガラスなの?と今でも耳にします。

1980年代